演出効果の高い照明器具
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今回は車の購入を考えたことがある方なら一度は訪れる「車のショールーム」で使用される主な照明の説明と、おすすめの照明器具を紹介させていただきます。
1.車のショールームでの照明の役割とは?
まず、ショールームでの照明の役割をご説明いたします。ショールームで利用されている照明は、車の色が照明によって変わりすぎないように明るさや色を調節してあります。本来、車は外で利用するものなのでショールームで見たままのイメージと実際に太陽光の車を見る時では印象が変わってきます。
メタリックなカラーやソリッドのカラーなど光の当たり方によって魅力を変えてしまうこともあります。他にも、商談席ではお客様と担当営業が話やすい空間づくりの為の照明を利用したりすることも多くあります。
なので、ショールームの照明は車やスタッフの印象を左右する大切なインテリアだと言えます。
2.主に使用されている照明器具とその理由
次に、ショールームで主に使用される照明器具の紹介をさせていただきたいと思います。ショールームでは、ダウンライトや建築家照明のように設計の時に埋め込まれているものが多いという特徴があります。埋め込まれていないタイプの照明でも、天井を高くするなどの工夫をして車に直接強い光が当たらないようにしてあります。
理由としては、「1.車のショールームでの照明の役割とは?」でも記載した通り、強い光が当たってしまうと車のカラーリングの印象を変えてしまうという点が挙げられます。そして、その理由のほかにもショールームに来店されるお客様の中には車を見るのに数時間かけて慎重にお車選びをされるお客様もいらっしゃいます。
そのようなお客様の負担にならないよう明るさを落とし、目が疲れないようにしているショールームも数多くあります。
そして、先ほども少しお話した商談席で使用されることが多い照明についてですが、商談席ではペンダントライトのように商談席だけをショールームより少し明るく、柔らかい色にした照明が用いられることもあります。
元々、ショールームに設置されている照明だけでも最低限の明るさは確保できるので別途そのスペースだけの照明を使う必要性は無いですが、個室の商談席や少し仕切られたスペースを使用している場合はその用途に合わせた照明が使われているケースも少なくないです。
3.ブランドカラーによって照明の使い方が異なる点について
車のブランドのイメージは大きく白と黒に分けられることが多いのですが、白をイメージカラーとしているショールームは、色の効果で天井が高く見え、ショールームが広く見える効果があります。他にも、壁や天井が明るい色なので照明を明るくしすぎなくてもショールームの印象を明るくすることができ、お客様に清潔感のある明るいショールームという印象を与えることができます。
後は元々明るい印象を与えられているので、光の強さや明るさは上げすぎ無いことが重要になってきます。
その逆で、黒をイメージカラーとしているブランドはイメージカラーの壁や天井を採用しているケースが多く、ショールームは引き締まった印象になりその車の特別感を演出することができるというメリットがありますが、反対に重厚感のある高級なイメージがついてしまい気軽に来店することへのハードルが高くなってしまいます。
なので、この場合は建築家照明だけではなく、ダウンライトなどを用いて全体の印象を明るくする必要があります。理由としては、建築家照明だけを使用し、明るさだけを上げてしまうと光が強くなってしまい、車の色も分かりづらいのに加え、お客様の目も疲れてしまうというデメリットが生まれてしまいます。なので、建築家照明だけでなくダウンライトのような全体を照らす照明器具の両方を使うことでバランスのいい明るさを引き出すことができます。
以上が今回の紹介となります。あまり頻繁に利用することがない施設でもこのようにお客様や商品の特徴に合わせた照明が利用されています。是非、ショールームに立ち寄る際は見て体感してみてください。